ブラジルで必要な予防接種

By: Kazusei Akiyama, MD

ブラジルの医療システム:予防接種(2019年6月現在)


◎大人

ブラジルに長期滞在するにあたり、渡航前に日本で受けてきたほうが良い任意の予防接種:

○黄熱

○A型肝炎

○破傷風またはDPT(3種混合)

○MMR(接種歴のない方は2回)


現在ブラジルではミナス州を中心に(サンパウロ・リオ含む)、黄熱が流行してます。黄熱ワクチンは必須です。2018年以前に一度でも「黄熱ワクチン」を受け方は生涯免疫があるとの事になりましたので、記録をご確認ください。黄熱ワクチン接種は2016年7月にWHOにより有効期間が一度接種で一生有効に変更されましたので、以前に接種された方は追加接種は不要です。

その他、B型肝炎とインフルエンザウイルス(季節型)は必須ではありませんができれば接種してきたほうがよいでしょう。リオデジャネイロ駐在の場合、デング熱は任意接種の対象になりますが、日本ではワクチンが認可されてません。当地にはありますので、到着後に接種する方法があります。

予防接種は普通、医療保険の適応外です。海外傷害保険や健康保険の免責事項に入っている事が多いです。そのため行政や企業が持ってくれる事がありますので事前に確認をするとよいでしょう。


◎乳幼児

予防接種のスケジュールが日本とは違います。必ず母子手帳を持参し、小児科でスケジュールを調整する必要があります。サンパウロ市では日本語の母子手帳は通用しますが、それ以外の場所に住む場合、英訳した書類があったほうがいいでしょう。日本検疫衛生協会などで手配できます。

ブラジル国保健省の公式接種スケジュールおよびブラジル小児科学会の推奨スケジュールはこちらをご覧ください。(2017年7月現在)。公式と民間のスケジュールは同じではありません。民間で使用されるブラジル小児科学会推奨のスケジュールは「公式スケジュールの拡張版」になります。邦人は民間の小児科を受診する事が一般的なので、それに基づいた接種になります。但し、高額なワクチンが多いのがネックです。公式接種は外国人であっても保健所などに行けば無料で接種してくれます。法的には公式以外の接種が任意接種となります。

毎年6月と8月に5歳までの幼児を対象に実施される経口ポリオ接種キャンペーン(当地の名称:Campanha Nacional de Vacinação Contra a Poliomielite)はスケジュールどおりワクチンを受けていても追加を勧告するものです。当日はショッピングセンターや地下鉄駅などでも実施してますので無料で参加できます。